ウィキペディアより
伊賀の里モクモク手づくりファーム (いがのさとモクモクてづくりファーム)とは、
三重県伊賀市に位置する、農事組合法人伊賀の里モクモク手づくりファーム運営の農業公園。
通称はモクモクファーム。
立地は決して良いとは言えません。新名神高速道路の甲南ICから自動車で20分。
途中、店らしい店もなく(コンビニも無し)。
すれ違ったのはお猿の軍団のみ(笑)の何もないところでした
設立当初はウインナー・ハム・ソーセージの手作り販売を主体においていた。
その後、ソーセージの手作り体験教室をスタートに、交流型の農業公園として事業を拡大し、現在に至る。
1987年4月 - 伊賀の養豚家20軒が200万円ずつ出資して「ハム工房モクモク」を設立
1988年5月 - 「ハム工房モクモク」操業開始
1989年4月 - 「手づくりウィンナー教室」を開始
1995年7月 - 「モクモク手作りファーム」オープン、地ビール工房の操業開始
1999年3月 - 「小さなのんびり学習牧場」オープン
2001年1月 - 「野天もくもくの湯」オープン
2004年11月 - 「元気な野菜塾市場」オープン
2008年3月 - 日本農業賞 第4回食の架け橋賞優秀賞受賞
モクモクファームの規模は
年間来園者数 50万人
年間売上 50億円
面積 17ha(直営面積)
従事者の平均年齢 約30歳(若い!)
従業員数 最大時800名(バイト含む)
とまあ、いろいろな知識は置いときまして、いよいよモクモクの秘密とは
(1)モクモクと社員とお客様は仲間であり、同志である
例:来店時も『いらっしゃいませ』ではなく『こんにちは』の挨拶
例:温泉を掘る資金がない時は、お客様から資金を公募
例:会社が行き詰ったときは、社員が銀行からお金を借りて会社に貸出
例:社員全員がモクモクファームに出資している
例:いろいろなイベントもお客様と一緒になって行う
(2)モクモクが提供するのは、安心と本物
例:添加物や保存料はできるだけ減らす
モクモクの水は井戸水を使用
(3)エコを心がける
例:食器類のリサイクル、簡易包装、風力発電や太陽発電の採用、ゴミの減少
コテージも使った電気量が管理・表示され、宿泊者同士が節電を競う
自動販売機はおかない。水は井戸水を使用
省エネした分で世界1周をめざします

風力発電機です

(4)マイナスをプラスに変える
例:きつい坂も、遊び心で、チャレンジ坂に変える
例:周りに何の施設もないのが売り(本当の田舎です)
(5)食育の採用
例:いちご狩りは、30分のイチゴについて勉強した後に、しかも食べられるのは10粒だけ
後は1パックのみ持ち帰り(決して食べ放題はしない)
例:家畜を来園者に見てもらい、生命を頂いている事を実感させる。
例:宿泊者は自分が朝の6時30分から乳搾りをして、朝ご飯で飲む

(6)直営、直接販売を心がける
例:加工品はモクモクが開発製造し、他社に販売を任せない(卸はしない)
また、モクモクのコンセプトに合った商品しか置かない
消費者と直接つながる事により、消費者の喜びを直接生産者が体感できる
(7)新しい事へのチャレンジを厭わない<モクモクも全部が成功しているわけではない>
例:他者に真似できないオリジナル商品が多数ある
毎年、従業員同士で検討しどんどん作り出す
失敗しても、それを次の糧にすれば良い
(8)体感と実地の場を消費者に提供
例:実際にソーセージを消費者に作らせることにより、本物つくりの苦労を教え
市販品とモクモクの商品の差を身を以て理解してもらう
例:ジャージー牛の乳しぼりを体験することにより、新しい価値を作りだしている
(9)価格競争はしない。また変な値引きもしない
価格競争は一社しか残らないが、価値競争は方向性が違えば何社も残れる

(10)従業員が若い。しかも農業を目指して全国からたくさんの若者が集まっている。
下の写真のように開発を担当している方は若者が多い
一番左は、工場長さんです。(貴重なベテラン社員)

(11)農協とは別の道を進む
農業の考え方が、基本的に農協さんとは全く異なる。
(12)従業員がお客さんと一体になって豊富なイベントを行う
例:日本で最初に、クリスマスでブラックサンタ(ヒール役)を導入
…子供たちからブラックサンタ隊を募集
例:田んぼで泥だらけになって、綱引き大会
例:動物を使ったアトラクション(ミニブタレースなど多数)
…子供たちがジョッキーを務める
いよいよ次回がモクモクファーム最終編です ≪続く≫