映画“ブタがいた教室”を見て! 
これは実話を元にして映画化されました。
この映画の主人公はイケメンの妻夫木聡ではありません。小6の子ども達です。
小学校でブタを大きく育てて食べようという事で、1年間の子豚の飼育が始まりました。
ところで飼っているうちに、『Pちゃん』という名前がつけられ、みんなに可愛がられ
さあ、いざ食べようとしたときに、子ども達の心の中で葛藤がおこり、
子ども達同士の、すばらしい(すごい)ディベートが行われるわけです。
実は、このシーンには脚本がありません。
すべて、その時の子どものホンネで語られています。
そのシーンが、迫真に迫り心に残ります。
ある子どもは『Pちゃんは食べれない』と涙ながらに語り、
ある子どもは『食べるために飼ったのに、食べないのはおかしい』といい、
ある子どもは『食べないなら、今後Pちゃんはどうなるのか。その事の方が無責任だ』といいます。
一番の台詞は、『いのちの長さは誰が決めるのですか』という台詞です
そして、最後の投票が始まります。さて投票の結果は・・・

実話では、投票はイーブンに終り、決着は先生に任されることになりました。
映画の中でも、子ども達が本当に考え悩み、自由に投票が行われました。
そして映画の中で、でも実際に行われました結果は・・・ (続きは映画を見て下さい)
映画の中では表現されていませんが、
実話では、子ども達(小4から小6の期間)は、ブタのPちゃんを養うため、家から食品の食べ残しを
集め、給食の残り物を集め、廃品回収の仕事をして、Pちゃんを養う費用を集めます。
きっと、食べ残しの多さにビックリし、お金を稼ぐことの大変さを知ったことでしょう。
この教育はいろいろ評価されています。
例 最初からペットになることはわかっていたのに、子ども達の心にトラウマを与え失敗だ
子どもには残酷すぎる
例 『食べるということは、他のいのちをいただいている』ということを子ども達に知ってもらえた。
食農教育として。本当に正解だったか、失敗だったか、本当のところは私にはわかりません。
でも現在の子ども達は、肉や魚ののスライスされた切り身しかしりません。
お肉になる前は、動物たちも元気に生きて、温かい血が体中に流れて動き回っていたはずです。
日本という国は、1000万?もの食料を輸入し、
1000万?もの食品残渣を出してゴミにする国と言うことを聞いたことがあります。
食べ物を大事にする事は当たり前なのに、その事を子ども達にあまり教えていないような気がします。
農家の方がどれだけ苦労をして、米や野菜を育てているのか。
畜産業の方が家畜にどれだけ愛情をもって育てているのか。
それを知ってもらえたら、もっともっと子ども達自身も「人間」として育っていくような気がします。
私もアエルクラブを通じて子どもたちに、そんな機会をあたえられたらと思います。
余談ですが、この映画を撮った監督と出演した子役さんのお話しを直接お聞きすることができました。
映画の裏話をお聞きでき、とても面白かったです。それと実際の妻夫木君はとても好青年だそうです。
theme : 自然・農業体験
genre : 学校・教育